女優、山口紗弥加(39)の怪演ぶりが「エグい」「ホラー?」などと評判になっているオトナの土ドラ「絶対正義」(土曜後11・40、東海・フジテレビ系)。最恐のヒロイン、高規範子が正しすぎる絶対正義を振りかざし、ますます友人たちが追い込まれていく心理サスペンスである。
そんな中、1話で高校生時代の範子を演じた若手女優、白石聖(せい、20)。SNSで「範子が美少女だけど怖い」などと注目され、「白石さんはもう出演しないのですか?」と多くの問い合わせがあった。
素顔は漫画やアニメ好きのインドア女子で「お休みもずっと寝ていたいタイプ」と笑うが、劇中の範子は「瞬きをしないサイボーグ」というイメージ…。これまでにない反響に驚いている白石が取材に応じた。
--高規範子に対してどう向き合い、演じてこられましたか
「範子の正義。最初は理解ができず血も涙もないように感じてしまい苦しんだ。でも、監督から『範子は純粋に正しいことを100%の善意で相手にしてあげている』とアドバイスをいただいたので、そう思い込むことから始めました」
--瞬きをしないサイボーグの役作りは?(笑)
「原作を読むと範子を演じるためのヒントがあった。どこまで非人間らしさみたいなものを出していいのか悩みつつ、声に抑揚をつけないようにもしてみました」
--ご自身でドラマを見た感想は
「実は母親と一緒にドラマを見ていて『私、こういう表情ができるんだ…」と言ったら、母から『普段もたまに死んだ目になっているときがあるよ』と笑って言われたので、正直びっくりでした(苦笑)』
--実は、声優さんに憧れていたとか
「学生時代は『銀魂』『ギャグマンガ日和』などかたっぱしからアニメを見ては声優さんを調べていた。『うたの☆プリンスさまっ♪』や乙女ゲームにハマっていたり、一度中二病になったり…。そういうことを経由して今に至ります(笑)」
--可愛すぎる女優癒し系と言われていますが
「言ってくださるのはもちろんうれしい。でも、そんなに持ち上げていただくほどのポテンシャルもなくて逆に申し訳ない。あまり女の子らしい性格ではなく、サバサバしていると人から言われるので、癒し系ではないです(即答)」
白石いわく、1998年生まれは女優激戦区らしく、「今は自分の個性を探している最中」と。そんな彼女が、3月9日放送(6話)で山口演じる範子の娘役として再登場する。
「範子の高校生時代を演じていた人たちを知った上で、今度は娘役の律子を演じるのでとても不思議な気持ちになった。範子とはまた違った恐ろしさを持っている律子が、成長した彼女たちに再会して揉まれながらどう物語が展開していくかを楽しみに見ていただけたら」と話している。
今年は「PRINCE OF LEGEND」(3月21日公開)、同22日放送予定のドラマ「福岡恋愛白書14天神ラブソング」(九州朝日放送ほか)に出演。文化放送「白石聖のわたくしごとですが…」でパーソナリティーを務めている。
また、今月14日に39歳の誕生日を迎え、現場でサプライズされた主演の山口については「自分の成長した同じ役を山口さんが演じられるということにとてもプレッシャーを感じていた。寒さ厳しいロケでもずっとニコニコ笑っていらして、範子とはかけ離れたお方だと思いました」と白石は語っていた。
(産経デジタル)