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関西電力は15日、人が歩くスピードと同じくらいの時速3~5キロで走行する自動運転車を大阪府内で公開した。リゾート地やショッピングセンターなどで客を乗せて敷地内を移動したり、漫才の舞台や飲食店として活用したりするサービスを検討。第1弾として、車上でヘッドマッサージを提供するための実証実験を大阪府と茨城県で始めた。
実験は、ヘッドマッサージ専門店「悟空のきもち」を展開するゴールデンフィールド、損害保険ジャパン日本興亜と共同で3月末まで実施。関電が開発した車両に畳を設置し、ゴールデンフィールドの施術者がマッサージを行う。損保ジャパンは自動運転車向けの新たな保険の開発を目指す。
車両は全長約3メートル、幅約2メートル、高さ約1メートルで、車載カメラなどで歩行者や障害物を検知して避けながら走行する。4~6月をめどに全国のリゾート地などでの事業化を目指す。
関電は3月にも、大阪市中央区の大阪城公園で訪日外国人客向けの実証実験を行う予定。担当者は「本業のエネルギー分野以外の収益源に育てるとともに、大阪開催が決まった2025年万国博覧会を盛り上げるモビリティー(乗り物)を目指したい」と話した。(林佳代子)