未婚や晩婚が進行するなか、愛媛県が県法人会連合会に委託して行っている結婚支援事業「えひめ結婚支援センター」が開設10年で、成婚に至ったカップル数が1千組に達した。
センターは松山市大手町の松山商工会館にあり、平成20年の開設。センターに登録した男女会員同士の見合いや、出会いイベントを開催するなどしている。
3年前から、会員が結婚相手を登録サイトから捜す際の検索機能に、それぞれの検索履歴を分析し「おすすめ」を表示するシステムを導入したところ、成婚の確率が飛躍的に向上した。また、交際を支援する多くのボランティアの参加や、企業の応援といったソフト面の対応も成婚数の増加につながったとしている。
1千組達成について、同センターの岩丸裕建事務局長は「他県と比較すると、全国トップレベルの成婚数」と話し、今後について「AI(人工知能)を使った婚活システムをより高度化していく」と意気込む。
県子育て支援課によると、現会員数は11月末で1703人(男885人、女818人)、累計で1万570人。30代が約58%を占めている。29年度は135組が成婚を報告した。
27年国政調査で算出された生涯未婚率(50歳の時点で一度も結婚したことがない人の割合)は、愛媛県の場合、男性が22・46(全国平均23・37)、女性は14・58(同14・06)となっている。