京大保管の琉球人の遺骨返還を求め提訴 子孫や大学教授ら

京大保管の琉球人の遺骨返還を求め提訴 子孫や大学教授ら
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 昭和初期に京都帝国大(現京都大)の人類学者らが沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の墓から研究目的で琉球民族の遺骨を持ち出したとして、その子孫らが4日、京大に遺骨の返還などを求める訴えを京都地裁に起こした。原告団によると、琉球民族の遺骨返還を求める訴訟は全国で初めてだという。

 訴状などによると、返還を求めるのは、京都帝大の助教授だった金関丈夫(かなせき・たけお)氏(1897~1983年)らが昭和3年か4年に、同村の「百按司(むむじゃな)墓」から研究目的で持ち出した少なくとも26体の遺骨。百按司墓は15世紀に琉球王朝を築いた第一尚氏(しょうし)など地元の首長を埋葬しているとされる墓で、村の文化財に指定されている。

 原告は、第一尚氏の子孫とされる2人や、沖縄県出身の松島泰勝・龍谷大教授(55)ら計5人。松島教授は昨年5月から、京大が遺骨を権限なく占有しているとして、京大に返還を求めてきたが、応じなかったため提訴に踏み切った。

 京都市内で会見した第一尚氏の子孫という玉城毅さん(68)は「空虚になった墓に手を合わせていたと知り悲しい気持ちになった。尊厳を回復するためにも遺骨を返してほしい」と訴えた。京大広報課は取材に、遺骨の保管状況について「順次調査を進めているが、正確な把握に時間を要している」と説明。訴えについては「訴状を確認していないのでコメントは差し控える」としている。

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