《吉沢被告の証人尋問が続いている》
検察官「今後免許の再更新はしますか」
吉沢被告「ないです」
検察官「還付されたらどうするつもりですか」
吉沢被告「処分します」
検察官「今後、車に乗るつもりはないということですか」
吉沢被告「はい」
《ここで検察官の被告人質問が修了。続いて、裁判官が質問を始める》
裁判官「気が動転して逃げたことを甘いといっていますが、どう甘いと思うのですか。またどう乗り越えていくつもりですか」
《長い沈黙のあと、吉沢被告は、言葉に詰まりながら話し始めた》
吉沢被告「車の運転もお酒のこともそうです。社会人として一人の人間として考えが甘かったです」
裁判官「自身の足りない面の自覚はあるといいますが、どう乗り越えていくつもりですか。決意はありますか」
吉沢被告「被害者に申し訳ないと思っています。十分に謝罪し…。日頃の生活の…」
《吉沢被告は言葉に詰まりながら、言葉をつなげる》
吉沢被告「今回起こしたことを一生忘れずに過ごしたいと思います」
《被告人質問が終わり、論告求刑に移る》
検察官「酒気帯び運転に加え、速度超過、赤信号看過と極めて過失が重いといわざるを得ないといえます」
「被告は法定速度を26キロ超える86キロで進行し、速度超過の程度は大きく、また現場は見通しの良い道路で赤信号の看過は不注意であるといえます」