【ロサンゼルス=住井亨介】中米諸国から米国を目指してメキシコを移動している移民集団の一部約2000人が5日までに、首都メキシコ市に到着した。AP通信が伝えた。同国内には約5000人以上の移民が移動しているとみられ、当局が受け入れ態勢を進めている同市に向かう動きが続くとみられる。
地元メディアによると、同市に到着した移民は10月19日にメキシコに入ったホンジュラス人ら。市当局が用意した競技場に入り、医療・食料などの支援を受けている。1週間ほど滞在する見込みだが、最終的にどこの米国境を目指すのかや到着時期などは明確になっていない。
メキシコ政府の発表によると、約2800人が亡命申請中で、約1100人がすでに国外退去となっているという。
AP通信によると、移民集団は3つあり、南部のチアパス、オアハカ両州、中部ベラクルス州を移動中で、人の流れは約500キロに延びている。