【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は10月31日、南部フロリダ州での演説を皮切りに中間選挙の投票日前日の11月5日まで6日間で接戦8州11カ所を訪れて与党・共和党候補を応援する強行軍をスタートさせた。2016年大統領選での自らの支持基盤を活性化して投票に赴かせ、上下両院での過半数維持につなげるのが狙いだ。
フロリダ州は、上院選で共和党のスコット州知事と民主党のネルソン上院議員、知事選で共和党のデサンティス、民主党のギラム両氏がそれぞれ争い、いずれも数ポイント差の接戦だ。
トランプ氏は8千人以上の支持者らに「ネルソン氏とギラム氏はフロリダの経済、雇用、安全にとって災難だ。フロリダの人々は社会主義を拒否し、スコット氏とデサンティス氏を選ぶだろう」と訴えた。
トランプ氏はこの後、11月1日にミズーリ、2日にウェストバージニア、インディアナ、3日にモンタナ、フロリダ、4日に南部のジョージア、テネシーの各州を回り、5日にはオハイオ、インディアナ、ミズーリの中西部3州で「最後の訴え」。民主党もオバマ前大統領らが最終盤で候補の応援に入る予定だ。