90年の謎を解明 ケシゲンゴロウ幼虫の角の用途

頭部の突起を使い、カイミジンコの殻を開けようとするケシゲンゴロウの幼虫(ホシザキグリーン財団提供)
頭部の突起を使い、カイミジンコの殻を開けようとするケシゲンゴロウの幼虫(ホシザキグリーン財団提供)

 水中にすむ小型の昆虫でゲンゴロウの一種「ケシゲンゴロウ」の幼虫は、頭部中央に角のような1本の突起がある。これが何の役割を果たしているのか長年不明だった。野生動植物保護などの事業を行うホシザキグリーン財団(島根県出雲市)と長崎大の研究グループが、ケシゲンゴロウが突起をうまく使って二枚貝のようなカイミジンコの殻の中身を食べている生態をついに解明した。研究成果は英国の進化生物学専門誌に採用された。

 ケシゲンゴロウは体長4~5ミリ程度で、日本の全域や朝鮮半島、中国などに生息。日本では近年、急激に減少しており、環境省のレッドデータブックでは「準絶滅危惧種」とされている。

 幼虫はその仲間も含め頭部に突起を持っていることが約90年前から知られていた。しかし、何のためにあるのかは研究者らの間で長らく謎とされていた。それを突き止めたのが、ホシザキグリーン財団の林成多(まさかず)研究員と長崎大教育学部の大庭(おおば)伸也准教授(昆虫生態学)だ。

 最初の発見は偶然だった。林研究員が平成27年、島根県に生息する水生昆虫の写真集を制作していた際、撮影のため飼育していたケシゲンゴロウの幼虫が、エサのイトミミズやアカムシなどに混じったカイミジンコを食べているのを見つけた。

 カイミジンコは直径0・5~2・0ミリほどの大きさ。体は2枚の硬い殻に覆われているため、通常はあまりエサとはならないが、イトミミズなどを採集した水にたまたま混じっていたという。

 硬い殻を持つカイミジンコをどうやって捕食しているのか。大庭准教授の協力を得て昨年5、6月に詳しい調査を実施した。

  1. 名脇役の斎藤洋介さんが死去 69歳、人知れずがんで闘病

  2. 俳優の志垣太郎さんが3月に死去していた 70歳 急な体調不良による心不全で 長男が報告

  3. きよ彦さん死去…毒舌キャラでタレントとしても人気集めた着物デザイナー

  4. NHK朝ドラあすの「舞いあがれ!」12月7日OA第48話あらすじ 予習に姿を現さなかった柏木(目黒蓮)の部屋を訪ねた舞(福原遥)は…

  5. 中村玉緒の息子・鴈龍さん、孤独死していた…55歳