築地市場で解体工事始まる 重機で卸売場の鉄骨など切断

 豊洲市場(江東区)開場にともない83年の歴史に幕を下ろした築地市場(中央区)で11日、解体に向けた作業が始まった。都は周辺の渋滞を防ぐため、1カ月以内に築地から豊洲につながる環状2号線(環二)の暫定道路を開通させる考えを示しており、解体工事を急ぐ構え。都は約1年4カ月かけて、155棟の建物の解体を予定している。

 解体工事は午前中に始まり、看板を外す作業などが行われた。ほぼ引越しを終えて静まり返る場内に、重機や資材が次々と運び込まれていく様子がみられた。

 午後3時過ぎには、青果棟卸売場のひさしを解体する工事の様子が報道陣に公開された。大きなカッターのついた重機でひさしを支える鉄骨を切断し、ワイヤを引っ張ると、ひさしはバリバリという音とともに土ぼこりを上げて崩れ落ちた。

 2020年東京五輪・パラリンピックで主要な輸送ルートとしての役割も期待される環二は築地跡地を通ることから、都は暫定道路の工事に支障がある青果門の付近の建物から解体に着手し、整備を急ぐとしている。6日間で解体工事を行い、17日からは暫定道路の工事を始める予定で、約1カ月で開通させる考え。

 都によると、築地場内にある155棟の建物のうち55棟にはアスベスト(石綿)を含む建材が使われているとされる。ただ、今回、ひさしを外す作業をした建物は55棟に含まれず、飛散の懸念はないという。

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