搭乗員9人が全員死亡した群馬県の防災ヘリコプター「はるな」の墜落事故をめぐり、県が犠牲者のうち、吾妻広域消防本部の5人と県防災航空隊に出向していた2人の計7人に対する消防防災表彰を検討していることが11日、分かった。決定すれば、県は、消防隊員らが殉職したり、職務中に負傷したりした際に贈る賞恤(しょうじゅつ)金を7人の遺族に支給する方針だ。
県は7人の表彰に合わせて、9日付で消防防災表彰規定を一部改正。県が同日発行した県報によると、従来の規定では、賞恤金は「災害時」に身の危険を顧みずに職務を遂行し、死亡するなどした消防隊員らを表彰する場合に支給できたが、「災害に備えた危険度の高い業務」も対象に加えた。
県によると、事故当時のフライトが、山岳遭難に備えた現地状況の確認を目的とし、険しい山間部を飛行しており、業務の危険性が高かったと判断したという。