山梨県内で高齢者が山にキノコ狩りに出かけ、死亡する遭難事故が相次いだ。
24日午後5時20分ごろ、早川町雨畑の山林で、近くの無職、大野和子さん(79)が心肺停止状態で倒れているのを、捜索中の南部署員らが発見した。大野さんは頸椎骨折で死亡が確認された。
同署によると、家族から同日午後4時すぎ、「キノコ採りにいったまま帰ってこない」と通報があり、捜索をしていた。大野さんは山道から約100メートル下の斜面で倒れており、同署は誤って転落したとみて、詳しい原因を調べている。
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25日午前8時40分ごろ、甲州市塩山一ノ瀬高橋の藤尾山の東側斜面で、同市塩山下於曽、アルバイト、田辺義次さん(70)が倒れているのを、捜索中の県警山岳警備安全対策隊と日下部署員が発見した。田辺さんはすでに死亡していた。
同署によると、田辺さんは23日午前8時40分ごろ、「キノコ採りに行く」と言ったまま予定時間になっても帰宅せず、家族が同夕、110番通報。24日に県警ヘリなどで捜したが発見できず、25日早朝から捜索を再開した。
現場には20メートルぐらい転落した跡があり、同署で詳しい原因を調べている。死因はびまん性脳損傷だった。