新感覚の密室サスペンス映画「十二人の死にたい子どもたち」が来年1月、全国公開される。「SPEC」シリーズなど、サスペンスで多くの大ヒット作品を手がけてきた鬼才、堤幸彦監督(62)の最新作だ。
冲方丁(うぶかた・とう)の原作小説は、作者にとって初めての現代サスペンスで、直木賞候補にもなった。12人の未成年が、集団安楽死というミッションを遂行するため廃病院に集まるが、目の前に13人目のまだなま温かい死体が…。緻密な演出と映像美によってむき出しにされる12人の死にたい理由と、犯人捜しが同時に進行する。
撮影は7月から8月にかけて行われたが、現時点で12人を演じたキャストは一切明かされていない。ただ「堤監督が選んだ気鋭の12人の若手人気俳優」という情報のみで、きょう18日解禁のビジュアル、映画公式サイト、劇場(一部)限定の特報映像でも、12人の顔は塗りつぶされている。映像は12人が次々に「死にたい」とつぶやく衝撃的なものだ。
メガホンを執った堤監督は「『十二人の子どもたち』を演じた、これからの日本を背負う若き役者たちがヤバい。『死にたい=集団安楽死』というテーマが、相当、ヤバい。撮りながら、今まで感じたことがない、自分の細胞が総毛立つ瞬間が何度も何度もあった。どうしよう…。面白すぎて人に見せたくないぞ」と謎めいたメッセージ。
12人の正体はいつ明らかになるのか。平成最後の年に、平成で一番ヤバい日本映画が生まれた。