島(とう)嶼(しょ)部の医療体制を充実させるため、広島、愛媛両県は1日、救急医療機器などを装備し、医師も同乗する「ドクターヘリ」運用で広域連携する協定を締結した。大規模災害時などの迅速な患者搬送につなげる狙いがある。
両県によると、瀬戸内地域の島嶼部では住民のいる離島が多く、ドクターヘリの効率的な運用が課題となっていた。
連携では、基地病院から半径約70キロを圏内に設定。広島県側では呉市▽竹原市▽大崎上島町▽江田島市、愛媛県側では松山市▽今治市▽上島町-を対象に、ドクターヘリが出動できない場合、相手に協力を要請できるようにした。