主張

G20と保護主義 対米摩擦の打開諦めるな

 米商務省による自動車関税の公聴会では、米国の自動車業界からも反対の声が相次いだ。報復関税の応酬は米国の雇用や消費にも悪影響を及ぼす。そんな米国内の批判に対して、米政権はもっと真摯(しんし)に耳を傾けるべきである。

 日本も、あらゆる手を尽くしたい。米国の産業界や議会などを巻き込んで敵対的な通商外交を改めるよう促す。世界貿易機関(WTO)提訴などで各国と共同歩調を取ることも喫緊の課題だ。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や日欧経済連携協定(EPA)で成果を重ね、孤立主義の弊害を米国に示すことにも意味がある。

 米国が中国の覇権主義的な動きに対抗することを真に狙うのならば、問題意識を共有する日欧と一緒に中国に迫るのが筋である。その場とすべきG20で米国が孤立することは中国を利する。その点も粘り強く訴えるべきである。

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