破産管財人によると、同社が抱える負債額は約10億8500万円。債権者は約2500人で、うち約2千人が同社で晴れ着を購入するなどした顧客だ。別の捜査関係者は「被害者の新成人は約2千人。被害弁済の見通しが全くない中、個別の事情聴取などをしていると長期化する上、篠崎容疑者が海外逃亡をはかる危険性も出てくる」とした。
実際、篠崎容疑者は債務整理や着物の返還作業を手伝うことなく、3月から家族とともに観光ビザで米国に滞在。破産管財人の弁護士らの連絡にも応じなかった。神奈川県警はビザの期限切れで帰国するのを待ち、逮捕に踏み切った。