「責任取って」「しかるべき罰を」成人式騒動の被害者から怒りの声　補償進まぬ現状に不満

　１月の成人式の騒動から５カ月余。振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」元社　多くの新成人を混乱に陥れた成人式の騒動から５カ月余。振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」元社長の篠崎洋一郎容疑者（５５）が２３日、銀行からの融資金を詐取した容疑で逮捕された。「代金の全額返済を」「しかるべき罰を受けてほしい」。成人式で晴れ着を着られなくなる騒動に巻き込まれた女子学生や親たちは改めて怒りをあらわにし、補償の進まない現状に不満を募らせた。

　篠崎容疑者は２３日午後３時４０分ごろ、滞在先の米国からロサンゼルス発の便で成田空港に到着した。１月の記者会見から約５カ月ぶりに現れた篠崎容疑者はマスク姿。約４０人の報道陣が集まったターミナルでは視線をやや下に向け、終始無言だった。報道陣のカメラのフラッシュを浴びると、うつむきがちになり、入国審査場のある方向へ足早に向かった。

　ターミナル地下の駐車場では、報道陣から「被害者に直接謝罪はしないのですか」「被害者に一言ないですか」などと問い掛けられたが、一言も発せず、神奈川県警の捜査員とみられる男性に促されるようにしてワゴン車に乗り込んだ。

　一方、篠崎容疑者逮捕の一報に、成人式の騒動の被害者からは改めて怒りの声が上がった。