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安倍晋三首相(63)の任期満了に伴う自民党総裁選まで残り約3カ月。連続3選を目指す首相の対抗馬となるのが確実なのが石破茂元幹事長(61)だ。石破氏は本命とみられた平成24年9月の総裁選で国会議員に支持が広がらず、決選投票で逆転負けを喫した。今回も首相勝利は盤石だとの見方が多い。「逆転勝利はあるか」と突破口を考えると、不利な状況ばかりが浮かび上がってくる。
党員人気に陰り
石破氏の強みは地方での人気とされる。24年総裁選は党員票(地方票)で165票を獲得し、首相の87票を圧倒した。無役の今も地方から講演や選挙応援の依頼が絶えず、週末は決まって地方行脚に精を出す。
そんな石破氏にとって、総裁選の新制度は「追い風」(石破派中堅)となりうる。総裁選規定が改正されて党員票と国会議員票が同数になり、以前よりも党員票の比率が高まったからだ。石破氏の関係者は「いかに石破氏が地方人気をグリップしているかを事前に示せば、国会議員の投票行動にも影響を与えるはず」とみる。
ただ、石破氏の地方人気は本当に健在なのか。世論調査での自民党支持層の態度は参考になる。