野田聖子総務相は15日の閣議後の記者会見で、立憲民主党など野党6党派が選択的夫婦別姓を認める民法改正案を衆院に提出したことについて「(改正案が)提出されたのは知っているが、私個人が関知することはない」と述べた。自民党に協力を求める野党の呼びかけに応じる可能性に関しては「ない」と明言した。
9月の自民党総裁選への出馬に意欲をみせる野田氏はかねてから夫婦別姓制度の導入を主張している。
野田氏は15日の記者会見で、野党の改正案提出に関し「私は現実主義者だ。法案を提出する以上、成立させなければならない、という使命がある。国会で成立させるには、特に与党の理解と賛成を得たうえで粛々と進めるのが私のやり方だ」と強調。
「反対の皆さんの拳が少しずつ降りてくるような地道な取り組みをして、多くの人たちの賛成で法律を成立させたい。対決法案にしてはならない」と語った。