ただ育児は常に「ストレスフルな」状況を強いられる。少しでも軽減するために、渡辺理事長は自分の時間を持つこと▽1人でがんばりすぎないこと▽しんどい気持ちを誰かに打ち明けること-などを挙げる。
自分の時間を持つとは、できるだけ子供にかかりきりにならないということ。一時預かりのサービスなどを利用し、「リフレッシュすることも大切」という。
1人で思い悩んだり、がんばりすぎたりするのは禁物。「子育ての悩みは共有できることが多い。恥ずかしいと思わず誰かに相談してもらえたら」
「救う手立てはなかったか」
今回の事件は供述通りなら、わが子に手をかけた女は当時、精神的に不安定な状態だった。現在は鑑定留置中で、8月中旬までの期間で犯行時の精神状態を調べている。
事件から約1カ月後、現場マンションの駐車場には長女へ手向けたとみられる花束のほか、ジュースなどが供えられていた。
同じマンションに住む20代の女性は「こんなことになってしまう前に(母子)2人を救う手立てはなかったのか、と残念に思う」と話した。