【ニューヨーク=上塚真由】米大リーグ・ヤンキースの田中将大投手(29)と、エンゼルスの大谷翔平選手(23)が27日、ニューヨークのヤンキースタジアムでメジャー初対戦した。ニューヨークで実現した田中と、「打者・大谷」の直接対決3打席の結果は、2打数無安打、2三振1四球と先輩が意地を見せた。
「4番・指名打者」で出場した大谷に対し、田中は一回の第1打席はフルカウントからの6球目、六回の第3打席は4球目に、ともにフォークボールで空振り三振を奪った。四回の第2打席に四球を与えたものの、ヒットは許さなかった。
大谷は「最後の空振りはきわどいボールでしっかり制球されていた。あっちのペースで自分が振らされていた」と先輩の一流の投球術に白旗モード。一方の田中は「選球眼がいいので、臭いボールはなかなか振ってこなかった。今日は抑えられたけれど、やっぱり容易ではない」と、「打者・大谷」のすごさを再認識したようだった。
2人の対戦はともに日本時代で、田中が楽天最終年のエースとして君臨したプロ7年目、大谷は日本ハムでルーキーだった2013年以来。この年は田中が11打数無安打に抑えていた。
試合はヤンキースが3-1で勝ち、田中は大谷以外にも抜群の制球力で8三振を奪うなど、6回を3安打1失点に抑える好投で、6勝目(2敗)を挙げた。防御率は4.62。大谷は第4打席にも四球を選び、2打数無安打、2三振2四球で、打率は2割9分1厘。
当初は初の投げ合いが予想されたが、大谷の疲労を考慮して先発はお預けとなった。