水があれば落ちる…さらにこれに爆破が加わったこともあった。
「水中機雷で、水しぶきを上げようということになって、やはりドドーンとやっていたんです。すごい迫力でね。OKということになったんで、陸に戻ったら、漁協がおかんむりで。爆破の影響でその辺りの魚が全部いなくなってしまったのです。で、『二度と来るな!』とお怒りの電話が入ったんです」
それでも、自身は一度もけがをすることがなかった。
「爆破シーンはしっかり計算されていましたからね。それに、私は太平火薬の菊地潔さんと飯を食うのも、移動をするのも一緒で、あうんの呼吸を作っていましたからね。V3ではそれまでの3倍の火薬を使ったそうです。V3といえば、火薬でしたよ」
■宮内洋(みやうち・ひろし) 俳優。1947年6月14日生まれ、70歳。東京都出身。学生時代から丹波哲郎に師事し、68年、東映ニューフェイス(12期生)となり、翌年、ドラマ『キイハンター』でデビュー。73年、『仮面ライダーV3』に出演。その後は『秘密戦隊ゴレンジャー』『快傑ズバット』『ジャッカー電撃隊』などでヒーローを演じる。
放送45周年を記念して『仮面ライダーV3』ブルーレイBOX1(2万2000円+税、東映ビデオ、?石森プロ・東映)が4月11日に発売。BOX2は6月13日、BOX3は8月8日。