激闘から約12時間後、一夜明けての表彰式。歴史を変えた5人が、涙と笑みを浮かべながら銅メダルを受け取った。初めて感じる重さに「でかい」「ずっしり」「(肩が)凝りそう!!」と感想を言い合った。
「メダリストになったんだなあという実感が湧いた。私たちが今までこのチームでやってきたことが間違いじゃないと証明することができた」
スキップの藤沢五月(26)は喜びをかみしめた。1次リーグを5勝4敗の4位で男女通じて初の4強入り。準決勝は地元・韓国に延長の末に敗れたものの、前日24日の3位決定戦では英国を破った。1点ビハインドの残り3エンドから3点を奪い5-3。持ち味である後半の粘り強さを発揮した。
「新たなカーリング界の第一歩を、このメンバーが築き上げてくれた。4年に1度と言われていたものが、しっかりと根付くスポーツになるためには、努力し続けなければいけない」
主将でフィフス(控え)の本橋麻里(31)が未来に視線を向ける中、早速、動き出す。藤沢、吉田知那美(26)、吉田夕梨花(24)の3人が、3月に青森で開かれる日本混合ダブルス選手権に日本カーリング協会推薦枠で出場することが明らかになった。