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【アナハイム(米カリフォルニア州)=住井亨介】「小学生の時からあこがれてきた、夢の延長線上」。念願の大リーグ移籍をこう表現した大谷翔平選手(23)の心境を映すかのような空だった。カリフォルニアらしいさわやかな青空に、チームカラーの赤のユニホームが映える。
記者会見での質問は投打の「二刀流」と、移籍先の本命とは見られていなかったエンゼルスを選択した理由に集中した。
大谷が繰り返したのは「縁」という言葉。「感覚的なもの。どの球団も素晴らしかったが、気持ちの部分でエンゼルスにしたいなというものが出てきた」と説明したが、その思いは一貫している。
日本で大リーグ挑戦を正式表明した会見では「多くのファンの方に応援してもらい、(二刀流は)もう自分だけのものではない」と述べ、球団やファンと醸成した「共有財産」との認識を示した。今回も、それを尊重してくれる球団と判断したのだろう。
破格の安さとされる契約金もさることながら、エンゼルス所属のア・リーグが採用する指名打者(DH)制も「大きな問題ではなかった」(大谷)という。