大阪市阿倍野区昭和町のマンション一室のベランダで10月、女性の白骨化した遺体が見つかった事件で、大阪府警阿倍野署捜査本部は16日、殺人容疑で、この部屋に住んでいた無職、河本智旭(こうもと・ともあき)容疑者(28)を逮捕した。
捜査本部は遺体の身元について、同市浪速区の無職、比楽(ひらく)あゆみさんと特定。比楽さんは河本容疑者の1歳上で、過去に交際していた。河本容疑者は「事実に間違いない。あゆみの首を絞めて殺しました」と容疑を認めているという。
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亡くなった比楽あゆみさんは、高校卒業からしばらくして所在が分からなくなり、家族が安否を気遣っていた。比楽さんの父親は取材に対し「まだお話できることはないが、まずは犯人が娘に何をしたのか知りたい」と言葉少なに語った。
親族や同級生らによると比楽さんは堺市出身。地元の小中学校を卒業し、同市内の私立高に進学した。1歳下の河本智旭容疑者(28)とは実家が近く、高校時代にはすでに交際関係にあったとみられる。