「原発ゼロ」の立場をとる点は見過ごせない。東京都知事を務める小池氏だが、電力の大消費地のトップとして、安定的な電力供給を確保する責任についてどれほど認識しているのだろうか。
憲法改正について「避けて通れない」と否定はしない。だが、9条改正に明確な見解を示さなかった。小池氏は9条改正論に立っていたはずだが封印した格好だ。
小池氏は、知事の座にとどまったまま国政政党の党首になるという。二足のわらじは、維新の会の松井一郎大阪府知事もそうだが、国会に議席を持たない制約は少なくないだろう。
東京五輪や豊洲問題など課題山積の都政との両立は容易でない。どうこなすつもりだろうか。