甘口辛口

630億円もの税金をつぎ込む衆院選では国民のために汗を流す議員に投票を

■9月25日

 来月の衆院選がどうやら本決まりとなり、逃げた人間への刺客集めなど選挙前の右往左往が始まった。不倫疑惑で民進党を離党した山尾志桜里議員は「個人として安倍政権と戦う」とたんかを切り、秘書への暴言暴行で名をはせた豊田真由子議員も「辞めるつもりはない」としがみつく。人間性むき出しで外野で見ている分には面白い。

 折から小池百合子東京都知事の側近、若狭勝衆院議員が結成する新党名が「希望の党」になる方針と報じられた。合流するのは野党出身だけでなく、24日には自民党の福田峰之内閣府副大臣まで自民党を離党し新党への参加を表明した。「希望者」はまだ増えるかもしれない。

 新党は衆院選で公明党の太田昭宏前代表の地盤、東京12区をのぞく24区のすべてに候補を立てるようだ。12区は都知事選のとき小池氏が率いた「都民ファーストの会」が選挙協力した公明党に配慮するためという。びっくりしたのは東京だけでなく隣の神奈川でも全18選挙区への擁立を検討していることだ。

 神奈川には政権NO・2の菅義偉官房長官(2区)や次代を担う人気者の小泉進次郎氏(11区)、さらに最近話題の河野太郎外相(15区)らがいる。まさに自民党にけんかを売るような強気の戦術でもある。主戦場は東京から神奈川にも広がって首都圏が「関ケ原」になり、小池氏はいずれは噂通り国政に進出し「天下統一」に打って出るのか。

 議員は「常在戦場」とはよくいったものだが、衆院選には630億円もの血税がつぎ込まれる。475人の当選者1人あたりで1億3000万円。選挙前に右往左往したフットワークで、国民のために汗を流す議員を選びたいものだ。 (今村忠)

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