主張

「洋上で水爆実験」 圧力貫徹し恫喝を封じよ

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が声明を発表した。トランプ米大統領の国連総会演説を激しい言葉で非難し、「史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に検討する」と警告した。

 これを受けて国連総会に出席中の李容浩外相は「水爆実験を太平洋上で行うことではないか」と付け加えた。

 仮に実行されれば論外の暴挙であり、口先だけの威嚇であっても決して容認できない。

 金正恩氏が自ら「国務委員長声明」を発表するのは、これが初めてである。それだけ北朝鮮の核・ミサイルに対する国際社会の強い反発を、深刻に受け止めているとみることもできる。

 国連総会の一般討論演説では、多くの首脳らが北朝鮮を世界平和への重大な脅威とみなす認識を共有し、危機感を表明した。

 口火を切ったのはトランプ氏である。自国や同盟国の防衛を迫られれば、北朝鮮を「完全に破壊」するしか選択肢がなくなると述べた。これに安倍晋三首相が圧力の強化を訴えて続いた。

 そもそも軍事的緊張を高めたのは、北朝鮮が現行の核不拡散体制から逸脱し、国連安全保障理事会決議を無視して、核・ミサイルの挑発を繰り返したからだ。トランプ氏も最後の選択肢は望まないと述べている。

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