主張

アメリカザリガニ 自然界に放すのはやめて

 少年少女の皆に守ってほしいことがある。

 君たちの中にはザリガニを飼っている人もいるだろう。赤茶色で大きなハサミを振りかざすアメリカザリガニだ。

 このザリガニを川や池などに放さないでもらいたい。絶対に、だ。

 この夏、生物観察でアメリカザリガニを飼育していた人は、まとめが終わったことだろう。新学期になったので彼らを自由にしてやろうと思うかもしれないが、それは厳禁だ。

 自然界に出たアメリカザリガニは、雑食性で猛威を振るう。

 トンボの幼虫のヤゴや、ゲンゴロウといった水生昆虫を食べてしまう。貝類も被害を受ける。タナゴは二枚貝に産卵するので、ザリガニが増えるとタナゴたちは姿を消してしまうことになる。

 アメリカザリガニは水草類も盛んに食べる。そのとき、ハサミで水草の茎を切る。大型の個体ほど植物を好むので大変だ。

 アメリカザリガニの増加によって、希少なオニバスが消えた例もある。

 水生植物がなくなると底の泥土が舞い上がりやすくなり、それまで澄んでいた水が濁る。水中では太陽光線が不足してプランクトンの顔ぶれも変わるなど環境は一変してしまう。

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