保護者の1人は涙ながらにこう訴えた。
「良識のある日本のみなさま、同じ子を持つ親として、ともに偏見や差別のない、憎しみのない、いがみ合いのない、平和な社会をこれからともに目指していきませんか」
原告が歓喜にわいた同じ日の深夜、北朝鮮からはまたしても弾道ミサイルが放たれ、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。まず最初に「平和な社会」を呼びかけるべき相手はだれなのか。
国は8月10日、大阪地裁判決を不服として控訴。広島訴訟ではこれに先立つ1日、全面敗訴の原告側が控訴している。高裁レベルではどのような判断が下されるだろうか。