ロシアはすでに北朝鮮の万景峰号による定期航路を開いている。北朝鮮労働者の主要な移動手段ともなろう。制裁の厳格な履行を要求していく必要がある。
同時に、中露を含め、東南アジア諸国などとの間で決議の履行に向けた実務協力も進めるべきだ。それは、制裁強化に動きの鈍い国を見つけることにも役立とう。
船舶の貨物検査など、安保理制裁の内容は多岐にわたる。日本は各国と協力関係を築き、必要なら支援すべきだ。
安保理決議に前後して、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の一連の会合が、フィリピン・マニラで開かれた。各国外相から北朝鮮への懸念と安保理決議への支持が相次いで表明された。
北朝鮮による核実験や弾道ミサイル発射を禁じた安保理決議への新たな違反があれば、直ちに一層の制裁強化に進む準備もしておくべきである。
あらゆる手段で圧力をかけ続けねばなるまい。