他の遺族もコメントを出した。長女で早稲田大4年の真理絵さん=同(22)=を亡くした阿部知和さん(58)は、「原因と責任の明確化がなされ、過失が問われるのは当然のこと。犠牲者の家族や負傷者は、安全軽視に対して厳罰が科されることを強く望んでいると思う」と指摘。立件に至ったことで「旅行業界やバス業界が安全に対し、常に緊張感を持って行動することにつながり、事故の再発防止になると確信している」とした。
「響のことを思い出さなかった日はない」と吐露したのは、東京外大1年だった西堀響さん=同(19)=の父親(57)だ。「送致は通過点の一つにすぎない」とし、「裁判で真相を明らかにした上で、(社長らを)実刑に処してほしい。それでこそ響の命の重さが明らかになる」と訴えた。
サクラソウの会は、長野県警がバス運行会社の社長や当時の運行管理者らを立件したことに「大変勇気づけられ、感謝の念に堪えない」と謝意を示した。また、社長らを厳罰に処すことを求め、近く長野地検を訪れるとともに、27日に署名活動を始めたことを明かした。