リオデジャネイロ五輪レスリング女子53キロ級銀メダリスト、吉田沙保里(34)が31日、東京都内で行われた「世界禁煙デー記念イベント」に出席。29日に今季限りでの現役引退を表明した女子ゴルフの宮里藍(31)を「お疲れさま会をやりたい」とねぎらった。
宮里とは「よく食事に行く仲」という吉田。競技は違えども、ともに世界を舞台に戦ってきただけに「まだ早い気がするし、残念な気持ちはあります」と吐露。去年に相談を受けていたといい、「引退の理由がモチベーションだったということでしたけど、私も同じアスリートなのでよくわかる。気持ちがなくなると、辛くなったり、頑張れないと思います」と思いやった。
一方で、自身はリオ五輪後に現役続行を表明。3年後の2020年は東京が舞台だ。若い選手の台頭に危機感を示しつつも、「日本で勝ちきれるか不安もありますが、気持ちは切れていません」と力強かった。
同イベントは、厚生労働省が喫煙や受動喫煙による健康への悪影響から人々を守ることを目的に開催。同席した歌手、平原綾香(33)は、「日本は受動喫煙への対策は世界に比べるとまだまだ遅れている。五輪までの3年間、しっかりと呼びかけていって、世界に誇れる日本にしていかないと…」と力を込めた。
最後は吉田がたばこの形をしたマットに自慢の高速タックル。間近で見ていた平原が圧倒される中、霊長類最強女子は「タバコをやっつけられて、良かったです」と涼しげに笑った。