日本酒を訪ねて

「低精米酒」大吟醸の逆転の発想!? 削らない酒は個性豊かな田んぼの味

 強い印象を受けた「恵 海老名耕地(ごうち) 80%」(720ミリリットル、1404円)のラベルを頼りに醸造元、神奈川県海老名市の泉橋酒造を訪ねた。JR東京駅から横浜駅で相鉄線に乗り換えた終点、海老名駅から30分近くも歩いただろうか。景色が市街地から農地へと変わろうとするはざまの、静かな郊外にあった。

 「低精米酒の取材なんて初めてですよ。16年も前から作っていますが、最初は全く売れませんでした」。取材の趣旨を話すと、6代目の蔵元、橋場友一社長(48)が少し驚いていた。

 取材日は5月12日。酒蔵前に置かれた苗場の土から、1センチほどの芽が顔をのぞかせている。「来月田植えをして、順調に稲が育てば、10月〜翌年4月にかけての仕込みに、このお米を使います。お酒として出荷するのは来年の今頃になりますかね」

最高級酒米を自ら栽培

 年間生産量18万リットルの小さな酒造は、米作りから自社で行う「栽培醸造蔵」と名乗っていた。酒の名前の由来でもある「海老名耕地」は、もともとこのあたりが豊かな米所であったことを示す地名だ。平成7年に食糧管理法が廃止され米の流通が自由化されたのを機に、泉橋酒造は地元農家と「さがみ酒米研究会」を発足。11年から最高級酒米の山田錦を自ら栽培している。

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