栃木スキー場雪崩

自慢の息子、突然の別れ 届かぬ「戻ってきて」 佐藤宏祐さん

佐藤宏祐さんが雪崩にあったときに着ていたパーカーを見つめる政充さん=28日、栃木県大田原市の自宅(蕎麦谷里志撮影)
佐藤宏祐さんが雪崩にあったときに着ていたパーカーを見つめる政充さん=28日、栃木県大田原市の自宅(蕎麦谷里志撮影)

 「信じられない」。栃木県大田原市の佐藤宏祐さん(16)の父、政充さん(48)は、一人息子の宏祐さんが雪崩に遭ったときに着ていた赤いマウンテンパーカを握りしめ、唇をかんだ。

 学校から連絡が寄せられ、半信半疑で山に向かった。しかし、「心肺停止状態で運ばれた」と聞き、搬送先の那須赤十字病院へ。遺体は、あごに傷があったが顔はきれいで、今にも目を覚ましそうだった。

 「かなりの父親っ子だった」。政充さんがそう語るように、マウンテンパーカは、もともとは政充さんのものだったが、宏祐さんが「これが好き」とよく着ていたものだという。年に1度、親子で東京・秋葉原までアニメグッズを買いに行くのが恒例だった。

 中学時代は野球部で副主将。高校進学後は美術部と迷ったが、「やっぱりスポーツがしたい」と山岳部を選んだ。政充さんの趣味の渓流釣りに付き合う中で、山の魅力に引き込まれた。

 成績も優秀。県下屈指の進学校である県立大田原高で、1年の1学期は242人中8位だった。中学では生徒会長、高校でも副室長(副学級委員長)を務めた宏祐さんのスマートフォンには、友人から多くのメッセージが届いている。「絶対忘れない」「戻ってきて」…。

 届くたびに、政充さんは友達に恵まれていたことをかみしめる。「本当に自慢の息子だった」

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