16日午後7時40分ごろ、和歌山県日高町比井の船揚場の斜面で、軽乗用車がバックで海に沈んでいくのを通行人の男性が見つけ110番した。
約3メートル下の海中まで沈んだ車の運転席で御坊市湯川町財部の職業不詳、尾前さきえさん(64)を駆け付けた消防隊員が発見、病院に搬送したが死亡した。助手席に乗っていた男性(69)は自力で逃げ出して無事だった。
県警御坊署によると、船揚場の斜面に駐車していた車に2人が乗り込んだところ、突然後退し、海に転落したという。尾前さんは左半身に障害があり、車には片手で運転できるように補助装置が付いていた。2人は同居しており、近くの斎場を訪れた後だったという。