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再起目指す佑ちゃん、人命救助の体験が野球にも生かされる前兆であってほしい

■1月29日

 演歌歌手、川中美幸の経営する東京・渋谷のお好み焼き店で先日、居合わせた川中が小欄にこんな話を聞かせてくれた。「実は私、野良の黒猫を拾って育てるたび、2回ヒット曲を出すことができたんです。今でも猫の恩返しと信じています」。ヒット曲は「ふたり酒」と「二輪草」のことらしい。

 川中は続けて「そんな黒猫、また現れないかなあ」と笑ったが本音に違いない。人生にはたまに不思議な縁も奇跡もある。ひょっとすると、助けてもらった黒猫がごほうびをくれたのかもしれない。そんな話を聞いた直後、春のセンバツ甲子園に選ばれた早実の卒業生で、「ハンカチ王子」ことプロ野球・日本ハムの斎藤佑樹投手の好調ぶりを伝えるニュースが目を引いた。

 プロ7年目の28歳。けがからの再起を目指す中、この寒い時期の自主トレで早くも145キロの速球を投げたという。斎藤といえば昨年11月、北海道を車で移動中に別の車が横転した事故に遭遇。猫ならぬ逆さまになった運転手の男性を同僚選手と助け出した人命救助が記憶に新しい。

 今季の目標は入団1年目に記録した自己最高の6勝以上。調整は順調なようで、2月から1軍の春季キャンプに参加する。ただ、昨年は1勝もしておらず、サンケイスポーツ担当記者の話を総合しても実力は未知数。しかも、今季は大谷翔平投手をはじめ先発陣が充実しており、その一角に食い込むのは厳しい状況という。

 ならば、先発投手のプライドを捨て、自分の勝利より何より中継ぎに徹して結果を出せば、監督とチームの信頼を取り戻せるのではないか。人助けの体験はいわば、自己犠牲。それが野球にも生かされる前兆であってほしいとひそかに思う。(森岡真一郎)

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