既に欧州の指導者は厳しい批判を始めている。就任演説でトランプ氏は「各国は自国の利益を最優先する権利がある」と述べているが、歴史が教えていることは、国内利益と国際利益の調和である。リバイアサン的な国際秩序は、混乱だけでなく「災禍」をもたらすことになるかもしれない。
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【プロフィル】中岡望 なかおか・のぞむ 東洋英和女学院大大学院客員教授。昭和22年生まれ、国際基督教大卒。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)、『週刊東洋経済』編集委員などを歴任。ハーバード大客員研究員、ワシントン大客員教授などを経て現職。著書に『アメリカ保守革命』(中央公論新社)など。
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