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稀勢の里の優勝が潮目となって正代、高安ら若手が刺激を受ければ大相撲の勢力図も大きく変わるはず

■1月23日

 大関昇進から31場所目。稀勢の里が悲願の初優勝を果たし長かった「綱とり物語」も完結する。日馬富士、鶴竜両横綱が休場し、大関豪栄道まで休んだ中での優勝。場所前は綱とりなど話題にもならなかった。人間社会には時としてどうにも説明できない巡り合わせがあるものだが、これも巡り合わせの不思議さではないか。

 横綱審議委員会も異論なしのようだが、昔の舟橋聖一(作家)、高橋義孝(独文学者)といった一家言もつ委員長のいた頃の横審だったらどうだったか。協会から諮問されても、「横綱大関との対戦が少なすぎて審議の対象にならない。もう1場所見たい」と突っぱねたかもしれない。

 「2場所連続優勝、それに準ずる成績」という横審内規に照らしても微妙だ。しかし、二所ノ関審判部長(元大関若島津)は優勝に加え「昨年は年間最多勝で安定感もある」とした。過去の昇進で1年前からの成績を持ち出した例はない。内規はともかく、長いスパンで見ようと協会が初めて基準に近いものを打ち出した点では画期的といえる。

 自称「稀勢の里を横綱にする会」の会長である北の富士勝昭氏は、心臓の手術後で今場所NHKの解説を休場し自宅観戦した。「会長が足を引っ張ったかと心配したが、本当によかった。体が丈夫だし横綱になったら力が出るタイプ。ちまちました相撲でなく本来の大きな相撲を取ってほしい」と電話口で話した。

 無敵を誇った白鵬にも衰えが見え始めた。モンゴル勢に何度はね返されても、くさらず努力を積み重ねた稀勢の里の優勝が潮目となって正代、高安、御嶽海ら若手が刺激を受ければ大相撲の勢力図も大きく変わるはずだ。 (今村忠)

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