甘口辛口

元旦の新聞は読み応えがあるなどと高い評価を得たが、出版界の正月商戦参入を前にその評価に甘えていられない

■12月30日

 正月休み中、特番ばかりのテレビを見るだけではいささか飽きると思っていた方には朗報かもしれない。出版各社が大みそかの明日、雑誌や漫画、書籍などの新刊計約170点(総部数約870万部)を発売する。

 年末年始は本の配送が止まるためこれまで新刊が出ることはほとんどなく、出版業界の「正月商戦」への参入は初めてだそうだ。日本雑誌協会のホームページでは「長い日本の出版史上、初めての試み」、「歴史的なチャレンジ」という力強い言葉で意気込みを表した。

 雑誌は「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年マガジン」、「ザテレビジョン」などの正月向けに特別編集した増刊号や別冊など約130点、書籍は「鬼平犯科帳 決定版」など約40点の新刊が出る。リストの中には小欄が欲しいと思う本もあった。大みそかや元日に新刊の漫画や小説を読むという、新しいライフスタイルが生まれるか注目したい。

 今年の雑誌の売り上げが、41年ぶりに書籍を下回る見通しとなったことが今月、出版科学研究所の調査で分かった。雑誌は19年連続、書籍は10年連続の前年割れだという。こうした深刻な雑誌離れに出版業界が打って出たのが、大みそかの発売だ。

 これまで年末年始に新しい活字に触れられるのは新聞くらい。中でも元日紙面は、翌日の休刊日にも飽きずに読んでもらうため、分冊(別刷り)するなど紙幅を厚くしている。今年の調査では、元日の新聞は読み応えがある、読むのは楽しいなど高い評価を得た。

 ありがたいが、出版界の正月商戦参入を前にして、その評価に甘えてはいられない。小欄は、読み応えがあると思ってもらえるコラムを書けるよう精進します。 (鈴木学)

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