主張

日露首脳会談 「法と正義」の原則崩せぬ 四島での共同活動は危うい

 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領との2日間にわたる首脳会談で、北方領土の返還に関する進展はみられなかった。

 この会談に備え、首相は半年前から環境整備としての経済協力に関する協議を先行させる異例の手法をとった。プーチン氏を地元、山口県に招いて厚遇した。

 それでも、会談後に発表された声明に領土への具体的言及はなかった。これが、日露の厳しい現状だと言わざるを得ない。

 《経済先行は理解得るか》

 「平和条約のない異常な状態に私たちの手で終止符を打つ」と首相は会見で述べた。だが、分かったのは領土をめぐるロシア側の岩盤のような姿勢だ。その実態を見て見ぬふりはできない。

 わが国固有の領土である北方四島の主権を認めさせ、その返還を求める。今後も交渉を続けるにあたり、基本原則を改めて確認すべきである。

 重要なのは、日本にとって平和条約の締結自体が目的ではないということである。条約締結は、北方四島の日本への帰属や返還が決まることの帰結にすぎない。

 北方四島は、日ソ中立条約を一方的に破って対日参戦したソ連軍が不法占拠した。四島の主権は日本にあるとの原則は譲れない。

 しかし、プーチン氏は今回も、1956年の日ソ共同宣言について、平和条約締結後、歯舞、色丹の2島を引き渡すとしても、主権の帰属先には触れていないとの見解を繰り返した。日本側が承服できるものではない。

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