外信コラム

北京春秋 中国にて「君の名は。」

 日本のアニメ映画「君の名は。」の封切り後初の週末、北京の映画館に足を運んだ。観客は10〜20代の若者が中心だ。爆笑が起き、歓声も上がる。日本のように静かに鑑賞するのもいいが、リアクションに一体感があり面白い。映画が終わると目頭を押さえる女性もいた。

 この作品は日本の都市と地方に生きる若者を描いている。観客が「日本人」としての疑似体験を楽しんでいる様子がひしひしと伝わってきた。

 なにしろお茶の間のテレビに登場する日本人といえば、抗日ドラマの横柄で残虐な日本兵と相場が決まっている。悪役ではない、ありのままの日本が受け入れられたように感じて、気持ちが温まった。

 本編が始まってもしばらく館内の明かりがついたままだとか、クライマックスの場面で館外のおばちゃんのしゃべり声が静寂を破るとか、そんな些細(ささい)なことは気にしまい。

 ただ中国では海外コンテンツへの検閲が厳しい。映画がスムーズに公開されたのは、政治的に敏感な問題を扱わないエンタメ作品だったことも一因だ。

 先日、明治の元勲・大隈重信の著書の現代語訳をネットで購入したところ、「右翼思想の言論」として北京の税関で没収されてしまった。ありのままの「歴史」を鑑(かがみ)にすることが難しい国である。(西見由章)

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