主張

川内再稼働 安定運転で原発の回復を

 13カ月ごとの定期検査で、10月上旬から停止していた九州電力の川内原子力発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市)が再稼働した。

 11日に発電を再開し、年明けには営業運転に戻る予定だ。国内の原子力発電の復活を牽引(けんいん)する着実な一歩である。

 川内1号機は、福島事故後に原子力規制委員会が定めた新規制基準に初めて合格した原発で、昨年8月に実現した安全対策後の再稼働も最初だった。

 そして今回は、定期検査後の再稼働である。これで原子力発電が通常に運用される流れ全体の復活を見たわけだ。

 3・11から間もなく満6年を迎えようとする中で、ようやく本来の姿に立ち戻った。

 鹿児島県の三反園訓知事は「私に原発を稼働させない権限はない」との法に則した認識を示すようになっており、いわゆる知事リスクも薄らいだことになる。

 7月の当選直後の三反園氏は、熊本地震の不安を理由に、運転中だった1、2号機の即時停止を九電に求めるなどしていたが、次第に安全性と必要性への理解を深めた様子だ。電力の安定供給の面からも好ましい変化である。

 環境省が先日、発表した昨年度の日本の温室効果ガス排出量は、一昨年度より減っているが、この減少にも川内1、2号機の昨夏以降の運転が貢献していることを忘れてはならないだろう。

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