米大統領にトランプ氏

「虚偽ニュースなくせ」 IT各社が対策 グーグル、フェイスブックも 大統領選に影響の声も

 【ワシントン=小雲規生】虚偽のニュースを扱うインターネット上の「フェイク・ニュース・サイト」をめぐり、米IT大手が対応に乗り出した。検索大手グーグルや交流サイト大手のフェイスブックは15日までに、自社の広告仲介サービスをこうしたサイトに提供しないと発表。大統領選の投票行動に影響を与えたとの指摘もあり、放置できない問題となっている。

 ネット上に数多く存在する虚偽ニュースサイトは、人目を引く内容をあたかも本当のニュースのように掲載。広告の閲覧数を稼ぐことが目的とみられる。大統領選期間中には、「クリントン氏が間違ってテロ組織に資金を渡していた」「ローマ法王がトランプ氏を支持した」といった見出しが躍っていた。

 こうしたサイトには、グーグルやフェイスブックの仲介サービスを通じて受けた広告を掲載しているものもあった。両社にとっては顧客に当たる半面、「ビジネスの手助けをしている」との批判も出ていた。

 また、フェイスブックで人気の話題を表示するスペースに虚偽のニュースが表示されることも問題視されており、一部では「大統領選の結果に影響を与えた」との声もあった。グーグルについても大統領後、グーグルで投票結果に関するニュースを検索したところ、虚偽ニュースサイトの情報が上位に表示されたとの指摘も出ていた。

 同様のサービスを手がけるIT各社が、さらなる対応を迫られる可能性もありそうだ。

今、あなたにオススメ

izaスペシャル

  1. 【安保法案特別委採決】辻元氏、涙声で「お願いだからやめて!」と絶叫 民主、プラカード掲げ抵抗

  2. ロシア軍〝弾切れ〟目前 年明けにも備蓄尽き…ウクライナに全土奪還される可能性 イランや北朝鮮からの供与なく軍の士気低下も

  3. 滝沢秀明氏、一部報道に反論「会社と自分の名誉を守る為に書きます」

  4. 東京新聞の望月衣塑子記者を、中国民主化運動に身を投じた石平氏が痛烈批判 「権力と戦うとは…彼女のやってるのは吐き気を催すうぬぼれだ!」

  5. 猛烈なかゆみ、網戸すり抜ける「スケベ虫」被害増加

今、あなたにオススメ