池乃めだか、戦友・井上竜夫さん死去に悲痛「竜じい、いなくなったんやな…」

竜じいの訃報を受けて会見する吉本新喜劇の(左から)浅香あき恵、池乃めだか、川畑泰史、吉田ヒロ(大阪市中央区)
吉本新喜劇で池乃めだか(右)と共演する井上竜夫さん。まさに「戦友」だった(2007年撮影)

 「竜じい」こと井上竜夫さん(享年74)の訃報が伝わった7日、吉本新喜劇の池乃めだか(73)らが大阪市内で取材に応じた。「戦友」の死を悼み、通夜に参列した帰りにカラオケで、故人が大好きだった三橋美智也さんのヒット曲を涙で熱唱したと明かしためだかは、「竜じい、いなくなったんやな…」とつぶやいた。

 新喜劇座長の川畑泰史(49)らと臨んだ会見。涙ぐむ川畑の隣で、竜じいから「め〜ちゃん」とかわいがられためだかが「戦友」との思い出を明かした。

 島田一の介(65)と6日の通夜に参列したが、亡くなった実感は今もない。しかし、「竜じい、いなくなったんやな…」と思ったのは、通夜の会場に飾られていたABCテレビ「あっちこっち丁稚」出演時の写真を見たときだった。

 竜じいは向かいのご隠居役。「あとで聞いたら32歳(のとき)らしい。グッときました。2歳年上ですけど、新喜劇としては17、18年先輩。それでも一緒に戦ってきた戦友という感じやった」

 1989年の「新喜劇やめよっカナ!?キャンペーン」。多くの古参座員が退団していく中、めだかは桑原和男(80)らと残って新喜劇復興を支えた。

 「お通夜の帰りに一の介と『竜じいの好きやった三橋美智也、歌おうや』と。何曲か歌ってるうちに感極まった」

 川畑や吉田ヒロ(49)、浅香あき恵(59)も口をそろえる「温厚だった」竜じい。めだかがたった一度、激怒したところを見たのは、三橋さんが原因だった。

 数人で出かけたカラオケで、竜じいが「哀愁列車」を歌い始めたがキーが高い。店の女性が気を使ってキーを上げ下げ。それが再三にわたり、「変えるなーッ!!」と怒鳴り散らしたという。

 癒し系のおじいちゃんキャラで、動きもしゃべりもスローモー。しかし、数十年前に新喜劇でゴルフブームを作ったのは竜じいだった。

 「竜じいが、クラブセットをもろたから『行こか』ということになり楽屋が大騒ぎに。『竜じいが行くんやったら、俺も(できる)』と4組16人も集まった」

 話すほどに思い出が尽きない。めだかが最後に会ったのは、「調子が悪い」と聞いて見舞った約1カ月前。

 「酸素吸入みたいなチューブして、『おぉきに。ありがとうなぁ』と言いはった。弱ってる感じでもなかった。入退院を繰り返してはったから今回も調子戻して『三途の川や〜』と一緒にやれると思ってたのに」

 ゴルフの約束をすっぽかされても、「め〜ちゃん、ゴメンな〜」で許せた。「戦友」は天国で、黙って逝ったことを謝っているに違いない。

★ヒロ、親友に感謝

 川畑は「新喜劇に入って初めて突っこんだのが竜じいの寝るネタ。『このタイミングや』と何回も練習をつきあってくれた」と涙。約15年前から竜じいに「親友」と慕われていた吉田は、「めっちゃ後輩やのに『大好きやねん。ヒロは娘と同い年やから息子みたいなもん。息子で親友や』と言うてくれてはった」と懐かしんだ。

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