安倍晋三首相は4日、官邸で東京都の小池百合子知事と会談し、2020年東京五輪・パラリンピックの成功に向け、政府と都が緊密に連携する方針で一致した。小池氏が7月末の都知事選で自民党都連と対立した経緯を踏まえ、関係改善を図った格好だ。首相が知事当選後の小池氏と会談するのは初めて。
会談で首相は「東京五輪を成功させるため、政府と都は協力していかなければいけない」と強調。小池氏は「東京五輪は都民にとっても国民にとっても成功すべきものだ。しっかりと連携させていただきたい」と応じた。また、小池氏は都政に関し「東京の世界における金融の位置付けが最近少々低下している」と指摘。規制が緩和される国家戦略特区の制度の活用を挙げ「東京を盛り上げていく」と意欲を示した。首相は「東京をより元気にしてほしい」と求めた。
一方、この日、リオデジャネイロ五輪開会式出席のため、ブラジルに向けて出発した丸川珠代五輪相は小池氏について「同じ目標に向かってしっかり連携していきたい。開会式の様子を報告させていただきたい」と述べた。羽田空港で記者団に答えた。