一定速度で走行
夏休みは遠出する機会が増えるため、高速道路を利用する人も多い。
一般社団法人、日本自動車連盟(JAF、港区)交通環境部の主管、原康之さんは「高速道路では特に、減速と加速を繰り返す『波状運転』が、燃費を下げる要因になっている」と話す。同連盟が1500ccの車を使い、高速道路で実施した走行試験では、時速90キロメートルを保った場合の燃費がガソリン1リットル当たり23・4キロメートルだったのに対し、時速85~95キロの間を変動させながら走行させた場合は、同15・6キロメートルに下がるなど、大きな差が出た。渋滞している場合を除き、走行車線を一定速度で走ることが節約になる。
また高速道路では、時速を10キロ上げると、ガソリン消費量が約1割増えるとのデータもある。原さんは「時間に余裕を持ち、無理な運転をしなくてすむような工夫をして」と話す。
上手にエアコン利用
夏場のドライブで欠かせない車内のエアコンも、ガソリン消費を上昇させる要因だ。一般財団法人、省エネルギーセンター(同区)によると、外の気温が35度の条件でエアコンを使用すると、使用していないときと比べ、ガソリンの消費量が38%上昇するという。ただ、ガソリン消費量を気にして窓を開けたままで運転すると「事故の際など、危険物が窓から入ってきて顔や体に直撃する危険がある」と原さん。上手なエアコンの利用法を心がけたい。