保育施設放置死公判 「問題ないと思った」 申し訳ないと謝罪も 栃木

 宇都宮市内の認可外保育施設で、山口愛美利(えみり)ちゃん(当時生後9カ月)が死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪などに問われている元施設長の木村久美子被告(59)の裁判員裁判の第3回公判が宇都宮地裁(佐藤基(もとい)裁判長)で8日開かれ、木村被告は女児が死亡する前日の様子について、「全体的な状態を見て、(愛美利ちゃんの体調に)問題ないと思った」と主張した。

 木村被告は死亡した愛美利ちゃんの保育を平成26年7月下旬から死亡するまで担当しており、下痢気味や熱があるとの認識を持っていたが、医療措置が必要な異変には気付かなかったと主張。第2回公判で検察側の証人として出廷した小児救急医療の専門医が「死亡する12時間前には誰でも気付くような症状が出ていたはず」と証言したことを指摘されると、「私には確認できなかった」と否定した。

 一方で、木村被告は乳幼児を毛布やワイシャツで縛っていた暴行罪についての事実を改めて認めたものの、「子供のけがを防止するため、最終的にこういう形になった」と釈明。検察が「あなたは自分の子供もぐるぐる巻きにするのか」と指摘すると、無言で首をかしげる場面もあった。

 弁護人が今の心境を質問すると、「保育者失格と言うより人間失格。公判で真実を全て告白するつもりで来た。本当に申し訳ない」と謝罪した。

 また、被害者参加制度を利用して、愛美利ちゃんの父親も直接、木村被告に質問。「事件から2日後、(死亡時の)保育状況の説明のために家に来たが、死因を聞くばかりで謝罪もなかった。どんな気持ちだったのか」と尋ねると、「私なりに申し訳ないと思っていた」と淡々と答えた。

 閉廷後、愛美利ちゃんの父親は「今日まで謝罪はなかった。法廷で謝罪を言い出したのは、裁判員へのアピールに思えた」と憤り、母親は「どうやってこの場を乗り越えようか、何とかして罪を軽くしてもらおうと思っているようだった」と話した。

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