平成26年2月の東京都知事選で運動員に報酬を支払ったとして、公職選挙法違反(運動員買収)罪に問われた元航空幕僚長、田母神(たもがみ)俊雄被告(67)陣営の当時の会計責任者、鈴木新(あらた)被告(57)の初公判が7日、東京地裁(家令和典裁判長)で開かれた。鈴木被告は「間違いない」とし、起訴内容を大筋で認めた。
共謀したとして同罪で起訴された田母神被告の初公判は27日に開かれる。
検察側の冒頭陳述によると、鈴木被告は田母神被告らと共謀し、26年3月中旬、選挙運動の報酬として当時の選対事務局長、島本順光(のぶてる)被告(69)=同罪で起訴=に現金200万円を提供。さらに田母神、島本両被告と共謀するなどし、3月~5月、投票を呼びかける活動を行った運動員ら7人に対し、報酬として計345万円を渡したなどとされる。