《覚醒剤を使用したなどとして、覚せい剤取締法違反(使用、所持、譲り受け)の罪に問われた元プロ野球選手、清原和博被告(48)の初公判で、吉戒純一裁判官が清原被告への質問を始める。吉戒裁判官は手元の資料に目を通しながら、ゆっくりと、穏やかな声で尋ねていく》
裁判官「よろしいですか? 私から少し、質問しますね。まず、覚醒剤を使ってしまうという、そういうときに、使い続けてしまう前に、お父さんとか佐々木(主浩)さんに相談できなかったんですか」
清原被告「長く選手を、野球を続けてきた中で、人に悩みを言うことは厳しかったです」
裁判官「(平成26年に薬物疑惑を伝える週刊誌の)報道が出たときには、まだ奥さんやお子さんなど家族も近くにいたわけですが、家族に相談することもできませんでしたか」
清原被告「自分でため込むタイプだったのと、心配させたくない思いもあって相談はできませんでした」