福知山線事故11年 「事故の記憶伝え続けよう」兄亡くした上田篤史さん

事故現場を訪れた上田篤史さん(左)と父の弘志さん=3月29日、兵庫県尼崎市(沢野貴信撮影)
事故現場を訪れた上田篤史さん(左)と父の弘志さん=3月29日、兵庫県尼崎市(沢野貴信撮影)

 「遺族の思いは20年、30年たっても変わらない。悲惨な事故が起こらないよう、思いを声に出して伝えていきたい」

 JR福知山線脱線事故から11年となった25日朝、兄の昌毅さん=当時(18)=を亡くした神戸市中央区の看護師、上田篤史さん(26)は、父の弘志さん(61)とともに追悼慰霊式に参列した。時間の経過とともに記憶の風化が懸念される中、篤史さんは「事故の記憶を伝え続けよう」と心に決めている。

 優しい兄だった。昌毅さんは事故当時、大阪の短大に入学したばかり。篤史さんが落ち込んだときも、「なんとかなるよ」と、そっと声をかけてくれた。

 あの日、昌毅さんは通学途中で事故に遭い、そのまま帰らなかった。

 事故後、弘志さんは悲惨な事故が二度と起こらないようさまざまな活動をした。JR西日本の歴代3社長の裁判には足を運び、原因究明を求める遺族の勉強会にも参加した。一部保存工事が始まった現場マンションについては、今も現場に月10回ほど行き、「事故当時の姿のまま保存すべきだ」と訴える。

 「父は繊細で、心が弱い部分がある」と篤史さん。それでも、JR西や報道機関に遺族の思いを訴え、そんな弘志さんを篤史さんは心配した。

 ただ、篤史さんは弘志さんのように事故と正面から向き合うことを避けてきた。「そっとしておいてほしい、という気持ちが強かった」

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